介護現場で働く皆さんの多くが感じている記録のストレス。「記録に追われている」「何を書けばいいかわからない」「チームで共有しにくい」。そんな記録にまつわる悩みは、多くの介護現場で共通しています。
記録は本来、支援の質を高め、チーム連携を支える大切な業務ですが、日々の業務に追われて後回しになったり、職員ごとの書き方にバラつきがあったりと、現場に混乱と大きな負担をもたらしています。
こうした課題に対し、6つの視点で実践を整理・記録する「F-SOAIP(エフソ・アイピー)」が今注目されています。個人の経験や感覚に頼らず、誰が書いても伝わり、誰が読んでも理解できる「構造化された記録」の仕組みです。
本ウェビナーでは、F-SOAIPの基本構造や現場での活用・定着の工夫までを、共同開発者である小嶋章吾氏がわかりやすく解説。記録に悩むすべての方に明日から使えるヒントと、業務負担を軽減しながらケアの質を高める具体的なアプローチが学べます。
ウェビナーのお申し込みはこちらから↓ ※ 参加費無料
「6つの視点」で支援を“つなぐ”記録へ
F-SOAIPとは、相談記録・介護記録などで、6つの視点により実践過程を可視化できる経過記録の方法です。
◆ 6つの視点
F:Focus(着眼点)
S:Subjective(主観的情報)
O:Objective(客観的情報)
A:Assessment(アセスメント)
I:Intervention(介入・実施)
P:Plan(計画)
この視点を学ぶことで以下のような場面で役立ちます。
例1)サービス担当者会議で、サービス提供責任者や看護師などと意見交換をする時
→ 話が脱線せず、短時間で的確な合意形成ができます。「今後どうするか(P)」の確認もスムーズで、チームとしての方向性も一致します。
例2)新規ご利用者様のアセスメントを行い、初回ケアプランを作成する時
→ 6つの視点別に整理しておけば、本人の訴え(S)、客観的状態(O)、支援者としての考察(A)が構造化され、分析がスムーズに行うことができプラン作成に必要な根拠も揃いやすくなります。結果的に、利用者の希望に沿った具体的なプランを、短時間で立案できたり、モニタリング時も再評価しやすくなったりします。
例3)新人ケアマネさんや非常勤ケアマネさんとの記録のすり合わせを行う時
→「どう書くか」ではなく「どの視点で情報を拾うか」が明確になるため、記録のばらつきや指導の手間が減ります。 記録スキルにばらつきがあっても、支援の内容に一貫性が出てきますし、 育成が効率化し、事業所全体の記録力が底上げされます。
このように、チーム間の情報共有や多職種・多事業所連携、データの利活用、支援の質向上、そして記録業務の負担軽減など多方面にわたる効果が大きく期待できます。現場の声から生まれ、現場に根差した「実践的な記録の革新」です。
F-SOAIPを現場で“使い続ける”ために──実践とICTの融合で記録の悩みに応える
F-SOAIPの考え方がわかっても、実際に現場で「使い続ける」にはもう一工夫が必要です。時間の制約、記録スキルのばらつき、形式に対する不安…。そうした課題を現実的に乗り越えるためには、ICTツールのサポートが欠かせません。
ウェルモでは、現場の記録業務を支援する取り組みの一環として、音声記録AI要約サービスを提供しています。このサービスでは、医療・介護の現場で用いられる多様な記録様式に対応したテンプレートを豊富に備えており、その一つとしてF-SOAIPの構成を参考にした形式で記録を要約・整理できるテンプレートも含まれています。
これによって時間のかかる記録作業を効率化しながら、記録の質と再現性を保つことが可能になります。そしてチーム内での情報共有や引き継ぎもスムーズになり、記録にかかるストレスを軽減しながらケアの質向上につなげることができます。
ウェビナー後半では、現場でのリアルな声や具体的な活用例をご紹介予定です。F-SOAIPを学んで終わりにしない、「続けられる記録」を実現するための次の一歩を、ぜひ本ウェビナーで見つけてください。
ウェビナー開催概要
主催:株式会社ウェルモ
講師:小嶋章吾 氏(F-SOAIP共同開発者/国際医療福祉大学大学院 特任教授)
共演:清水 良祐 (株式会社ウェルモ 研究開発室 室長)
日時:2025年4月11日(金)13時~14時
2025年4月16日(水)13時~14時
2025年4月18日(金)13時~14時
参加方法:オンライン(Zoom)
費用:無料
定員:各回500名
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