介護現場の生産性向上を後押しするため、厚生労働省は今夏も介護事業所向けのセミナーを開催する。【Joint編集部】
今月に入り、セミナーの運営を担う株式会社NTTデータ経営研究所が参加者の募集を始めた。対象となる介護事業所は、在宅系、施設系などサービスの種別は問わず、全国どこにいてもオンライン(Zoom)で学べる。国の事業のため参加費は無料だ。
コースは2種類。1回2時間の「ビギナーセミナー」で基本を学び、全3回の「フォローアップセミナー」でより実践的なスキルを得ることができる。これから業務改善を通じて、働きがいのある職場づくりを目指そう、職員の負担軽減や利用者へのサービスの質を高めようと考えている介護事業所には、一歩を踏み出すまたとない機会だ。
※ セミナーの参加登録は↓のバナーから
◆ ビギナーセミナー、7月から開始へ
人材確保がますます難しくなる今後を考えると生産性向上は不可避で、その成否が今後の事業運営の命運を左右する − 。人手不足の深刻化や国の旗振りもあって、こうした認識はここ数年で介護現場にもかなり浸透した。
ただ、実行して成果を出すのは口で言うほど簡単ではない。なかなか取り組みを具体的に進められなかったり、始めてすぐ壁にぶつかったりする介護事業所も少なくないのが実情だ。
自分のいる介護現場では無理、先進的な介護事業所だけが取り組みを進めることができる、と捉えるのは悲観的すぎる。生産性向上につながる改善は身近なところから簡単に始めることができる。その効果が実感できれば、更に新しい改善に取り組むことも楽しくなるだろう。
「生産性向上にどう取り組めばいいのか、その考え方や手順の基本を学べます」
NTTデータ経営研究所の担当者は、今回の「ビギナーセミナー」をこう紹介する。開催は7月4日から8月1日にかけて全6回。そのプログラムは、介護現場の生産性向上に役立つ業務改善の考え方や標準的なステップ、生産性向上に注力している介護事業所の実践例、課題の見える化、実行計画の作成方法などで構成されている。
◆ 経営層と職員が合同で
一方の「フォローアップセミナー」は、8月から来年1月にかけて継続的に関連スキルを鍛えていき、実際に課題の解決を目指す点が特徴。経営層と現場職員の目線を合わせ、取り組みの実践を成功へと導きやすくするために、介護事業所の経営層と中核的な役割を担う職員とが、合同で参加することが前提となっている。
講師陣に対する個別相談やチャットでの質疑応答なども無料で可能。セミナー開催前後の期間も伴走的な支援が得られる。受講者の最終的な到達目標は、生産性向上の取り組みのPDCAをひと回しできること、取り組みを継続するために必要な推進スキルを習得できるようになることだ。
参加申し込みの受け付けは既に始まっており、公式サイトからネットで行える。特にフォローアップセミナーは人数に上限があるため、希望者は早めに登録する必要がありそうだ。
生産性向上に関する正しい知識、信頼できるノウハウを、効率的に無料で習得できる良い機会。厚労省はNTTデータ経営研究所とともに、広く参加を呼びかけている。
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