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2023.10.02 》

ヘルパー以上に深刻? 介護施設の看護師確保、一段と厳しく カギは夜間の負担軽減にあり!

介護施設で高齢者を支える看護師の不足が深刻化している。【Joint編集部】


最大の要因は高齢化に伴う需要の増大。そもそも、医療機関ですら必要な人材をなかなか確保できない状況に陥っている。


日本病院会は今年4月、実に75%の病院が看護師不足に直面しているとの調査結果を公表。6月には対策の強化を訴える提言書を国に出した


相対的に給与が低くなりがちな介護施設は一段と厳しい状況にある。


全国社会福祉協議会が運営する「中央福祉人材センター」の報告によると、看護師の有効求人倍率はホームヘルパーより高い17.24倍(今年6月)。状況は地域ごとに異なるとみられるが、少子化の進展で現役世代の人口が加速度的に減ってしまう今後、総じて一段と悪化していく懸念が強い。


このため、多くの介護施設が介護職員だけでなく看護師の処遇・職場環境の改善に力を入れている。人材確保に本腰を入れないと事業継続が困難になりかねない − 。そんな危機感が事業者に行動を起こさせている。


◆ 採用・定着の決め手は?


「夜間のオンコール対応は不要、という条件をアピールできたことが差別化につながった」


神奈川県内の特養の採用担当者はこう話す。急な出勤を強いられることがなく、妊活、妊娠、出産、子育てなど私生活と両立しやすい職場を求める看護師が増えているそうだ。そうしたニーズに応える環境を用意した結果、「若い看護師が来てくれるようになって活気が出た。以前はそもそも応募自体が少なかったが、今は求人を出せば反応がくる状況で必要数を確保できている」という。


この特養が導入しているのが、ドクターメイトによる夜間オンコール代行サービスだ。必ずしも特養だけでなく、多数の介護付き有料老人ホームなどを運営する民間大手でも活用する動きが出ている。

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オンコール対応をアウトソースし、身内の看護師ではなく外部の専門性の高い看護師に任せる仕組み。ちょっとした気付き、疑問など些細なことで気軽に電話をかけられることも、あえて組織外の窓口を使うメリットの1つだ。夜勤の介護職員の不安払拭、職場内の良好な人間関係の構築にもつながる、と評価されている。


東京都内のドクターメイト導入施設の担当者は、「こんなことで電話したら悪いよな、という遠慮や気後れが不要になる効果が大きい。気兼ねなく頼れるから心身の負担が減り、安心して働けるようになったと喜ばれた。施設の評判も良くなっている」と語る


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