政府は7日、岸田文雄首相が掲げる「異次元の少子化対策」の中身を議論する「こども未来戦略会議」の初会合を開催した。【Joint編集部】
子ども・子育て関連予算の将来的な倍増をどんな形で実現するか、が最大のテーマ。施策の内容や規模に加え、財源の確保策が最大の焦点となる。
政府は財源の確保策の一環として、社会保険の負担の引き上げや給付の適正化も俎上に載せる。6月までに大枠の考え方を固め、今年度の「骨太の方針」に反映させる。今後の医療保険、介護保険の見直しをめぐる議論にも少なからぬ影響が及びそうだ。
岸田首相は初会合の席上、「国をあげて、必要な政策強化の内容、予算、財源について具体的な検討を深める」と表明。「政策を大胆に、強力に前へ進めていくにあたっては、世代や立場を超えた国民ひとりひとりの理解と協力を欠くことはできない」と述べた。
後藤茂之全世代型社会保障担当相は会合後の会見で、「未来への投資を今やらなければもうチャンスがない、というギリギリの瀬戸際。みんなで支え合うことが必要ではないか。子ども・子育てのために財源を使う、という目的をしっかりと説明していくことで、みんなで負担を分かち合うことについて前向きな理解を得られると思う」と語った。