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2022年8月4日

厚労省・専門家組織「介護現場は厳しい状況」 クラスター急増で危機感

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専門家組織・脇田隆字座長(2022年7月撮影)

新型コロナウイルス対策を助言している厚生労働省の「アドバイザリーボード」は3日、直近の感染状況を分析・評価した結果を新たに公表した。クラスターの急増などを踏まえ、「介護現場は厳しい状況」と指摘している。【Joint編集部】

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アドバイザリーボードの分析によると、全国の新規感染者数は直近1週間で10万人あたり約1137人。感染者数の今週先週比は1.16で、先週の1.89から低下しているものの、感染拡大がなお継続している。

厚労省のまとめでは、介護施設のクラスターの発生件数は8月1日までの直近1週間で515件だった。500件超は第6波のピーク(509件)以来およそ5ヵ月ぶり。週あたりの件数としては過去最多を更新した。

アドバイザリーボードは介護現場の現状について、高齢者や職員の間で感染が急速に広がっていたり、施設内療養のケースが増加していたりすると評価。「厳しい状況が続いている」と警鐘を鳴らした。

介護現場で必要な対策としては、「職員の頻回検査(週2〜3回)」「利用者の(お盆など)節目での検査」、「医療支援の更なる強化」などを要請。新型コロナウイルスが直接の死因とならないケースも少なくないことから、感染した利用者の基礎疾患の悪化や誤嚥性肺炎の発症などにも注意するよう呼びかけた。

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