昨年度に虐待を受けて亡くなった高齢者は過去最多の39人にのぼった。厚生労働省が23日、こうした調査結果を新たに公表した。【Joint編集部】
2021年度の高齢者虐待の死亡事例をみると、家庭で世話をする親族によるものが37件(37人)、介護施設の職員によるものが1件(2人)。あわせると38件(39人)となり、これまでで最も多くなった。
この調査は、高齢者虐待の実態を把握する目的で厚労省が毎年実施しているもの。全国の自治体の報告を国が集計・公表している。
2021年度は相談・通報の件数も過去最多。世話をする親族による虐待の相談・通報は3万6378件、介護施設の職員による虐待の相談・通報は2390件で、いずれも前年より増加していた。