加藤勝信厚生労働相は22日の閣議後会見で、新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチンについて、年内の接種を改めて広く呼びかけた。【Joint編集部】
「従来株のワクチンを上回る重症化予防効果がある。短期間である可能性はあるものの、発症予防効果や感染予防効果もある」と重ねて説明。「今後の変異株に対しても、より効果が高いと期待されている。安全性についても現時点で重大な懸念は認められていない」と述べた。
そのうえで、「重症化リスクの高い高齢者はもとより、それ以外の方もぜひ年内のタイミングで接種の検討をお願いしたい」と強調。「季節性インフルエンザワクチンの接種も適時進めて頂きたい」と呼びかけた。
オミクロン株に対応したワクチンの接種率は、22日時点で14.0%。政府は感染の第8波が懸念されることも踏まえ、この割合をできるだけ早期に高めたい考えだ。
厚労省の22日の発表によると、全国の直近1週間の新型コロナ新規感染者数は先週比で1.18倍。加藤厚労相は同日夕の専門家組織の会合で、「新規感染者数の増加速度が鈍化し、今後ピークを迎える可能性もある」としつつ、「感染状況のトレンドは先週と大きく変わっていない。引き続き動向に注意が必要」と警戒感を崩さなかった。