

財務省は23日、国の財政を話し合う審議会(財政制度等審議会・財政制度分科会)を開催し、今後の介護保険制度のあり方を俎上に載せた。【Joint編集部】
担い手の不足や高齢化が顕在化しているケアマネジャーにも言及し、「人材確保が課題」との認識を明示した。
そのうえで、「従来ケアマネジャーがシャドウワークで担ってきた業務を保険外サービスに位置付けることで、収入増や負担軽減が可能となる」と指摘。民間事業者などとの連携の推進を促した。
具体策としては、次の介護保険事業計画(第10期)を策定する自治体に示される国の基本指針に、民間事業者との連携に関する考え方を整理して記載すべきと提言。「介護報酬のインセンティブ付けも検討すべき」と踏み込んだ。
ケアマネジャーをめぐっては、地域で期待される役割が大きく広がって業務負担が重くなったことで、より働きやすい環境の整備を求める動きが強まっている。
厚生労働省は昨年末にまとめた検討会の報告書で、多岐にわたるケアマネジャーの業務を初めて分類。「保険外サービスとして対応し得る業務」や「他機関につなぐべき業務」などを整理した経緯がある。