2025年4月21日
通所介護を週5日以上利用、入居者の25% 軽度者の必要性に疑問の声も 老人ホーム調査


介護サービスが外付けで提供される住宅型有料老人ホームについて、要介護の入居者のうち通所介護を週5日以上利用している割合が平均で24.9%にのぼることが、厚生労働省の昨年度の調査で分かった。【Joint編集部】
通所介護を週5日以上利用している入居者のうち、要介護1と2は合わせて33.5%だった。要介護3以上が多くを占めるものの、相対的に状態の軽い入居者も少なくない。
この調査は、有料老人ホームのサービス提供の実態などを把握することが目的。厚労省が2024年度の研究事業(老健事業)として昨年秋に実施した。住宅型ホーム約900施設から有効な回答が得られた。
調査結果をまとめた研究会はレポートの中で、住宅型ホームの入居者の多くが単身でレスパイト目的の通所利用は想定しにくいと指摘。「要介護1・2など軽度者の週5利用の必要性を疑問視する意見がみられ、ケアプラン点検などの対象とすべきケースが含まれる可能性があると指摘された」と報告した。
調査結果をみると、通所介護を週5日以上利用している入居者の割合を住宅型ホームに尋ねたところ、「0%」が40.4%で最多だった。一方で数%、数十%の施設が一定数あり、「50%以上100%未満(7.8%)」「100%(9.5%)」との答えもみられた。