2024年11月27日
看護職・介護職らの冬のボーナスが大幅減に 4割超の組合が引き下げ=日本医労連
日本医労連(日本医療労働組合連合会)は27日に会見を開き、医療職・介護職の今年冬のボーナスに関する調査の結果を公表した。【Joint編集部】
加盟する200組合の回答を集計したところ、4割超にあたる83組合がボーナスを減額されることが分かったと報告。このうち2割超の19組合が、平均10万円を超える大幅な減額を迫られると説明した。物価高騰などによる経営状況の悪化が背景にあるとみている。
日本医労連の佐々木悦子中央執行委員長は会見で、「賃上げどころか大幅な賃下げとなる現場がある。看護職・介護職らの離職に拍車がかかることは間違いない」と問題を提起。「人手不足でサービスが低下している現場が多い。このままでは更に悪化する」と強調し、全ての看護職・介護職らの賃上げにつながる報酬増の必要性を訴えた。
日本医労連によると、医療職・介護職の今年冬のボーナスは200組合の平均で42万8164円。昨年と比べて9万8884円少なくなる。最大で平均26万円超の引き下げとなる組合もある。こうしたボーナスの減額は、コロナ禍の2020年を上回る規模だという。