2022年10月21日
専門家組織「第8波が起こる可能性は非常に高い」 加藤厚労相、ワクチン早期接種呼びかけ
厚生労働省の新型コロナウイルス対策の専門家組織(アドバイザリーボード)で20日、「第8波の流行が起こる可能性は非常に高い」との分析結果が示された。これを受け、加藤勝信厚労相は21日の閣議後会見で警戒感をあらわにしつつ、ワクチンの早期接種を広く国民に呼びかけた。【Joint編集部】
専門家組織のまとめによると、全国の新規感染者数の今週先週比は1.35。前回会合時の0.73から増加に転じた。現状の医療負荷については、「病床使用率は総じて低い水準。重症者数や死亡者数は下げ止まりとなっている」と説明されている。
今後の見通しについては、脇田隆字座長ら複数の専門家が分析結果を公表し、「国内の多くの地域で感染者が増加に転じており、ヨーロッパやアジアの国々の状況から考えても、第8波の流行が起こる可能性は非常に高い」と指摘。「流行しやすい冬に向かっていくこと、忘年会など様々なイベントがあること、更に人の移動が増えていることが感染拡大のリスクを高めると考えられる」と警鐘を鳴らした。
加藤厚労相は21日の会見で、「重症化リスクの高い高齢者はもとより若い方にもぜひ、オミクロン株対応ワクチンの年内の接種を検討して頂きたい」と述べた。また「今後、感染者数の増加が継続するかどうか、注視していく必要がある」との認識を示した。