政府は15日の新型コロナウイルス対策本部で、目下の新規感染者数の急増を受けて当面の対応を決めた。【Joint編集部】
4回目のワクチン接種の対象を、全ての医療従事者、高齢者施設の職員にも広げる方針を改めて確認。岸田文雄首相が14日の会見で対象拡大の意思を表明していた経緯がある。
後藤茂之厚生労働相は15日の会見で、「足元の急速な感染拡大を踏まえ、審議会にお諮りした上で早急に進めていきたい」と説明。「行政部内での準備作業に着手した。7月22日の厚生科学審議会で了承されれば、速やかに必要な手続きを行う」との意向を示した。
また、「対象者の具体的な範囲は審議会で検討してもらうことになる」とも述べた。
厚労省はこのほか、高齢者施設の入所者の4回目接種について15日に全国の自治体へ通知を発出した。
「3回目の完了から5ヵ月以上経過した後の可能な限り早期に、4回目の実施をお願いします。具体的には今年2月、または3月中に3回目が終了した施設では、それぞれ7月、8月中に4回目が終了するよう取り組みの徹底を」と要請。「一部の入所者の3回目が遅く、5ヵ月以上経過していない場合には、4回目を複数回に分けて行うことにより、3回目から5ヵ月以上経過した方への接種機会を速やかに確保するようお願いします」と呼びかけた。