一定以上の所得がある後期高齢者の医療費の自己負担が、今月から2割へ引き上げられた。【Joint編集部】
加藤勝信厚生労働相は3日の閣議後会見で、「負担能力に応じて、全ての世代で増加する医療費を公平に支え合う仕組みの構築に向けて、制度の見直しを行っていくことが必要」と説明。現役世代の負担が重くなっていることを念頭に理解を求めた。
医療費の自己負担が新たに2割となる75歳以上は約370万人。全国の後期高齢者のおよそ20%にあたる。厚労省は負担の急増を防ぐ「配慮措置」もあわせて導入した。
加藤厚労相は会見で、「高齢者人口が増え続けている。特にこの3年間で団塊の世代が後期高齢者の年代になっていき、いわゆる現役世代も減少していく」と説明。「現役世代の負担の増大が見込まれており、全ての世代で公平に支え合う仕組みが必要。高齢者の必要な受診が抑制されないように配慮措置も講じている」と呼びかけた。