厚生労働省は来年度の介護報酬改定で、透析が必要な高齢者の病院への送迎を評価する加算を特別養護老人ホームに新設する。【Joint編集部】
送迎に大きな業務負担、コストが伴うことを考慮。透析が必要な高齢者の受け入れを断る施設も少なくないのが現状で、その改善につなげる狙いがある。
厚労省は今月22日の審議会(社会保障審議会・介護給付費分科会)で、来年度の介護報酬改定の全容を決定。その中に特養の「特別通院送迎加算」の導入を盛り込んだ。今年度内に告示する。
2024年度介護報酬改定
《新設》特別通院送迎加算=594単位/月
特養、地域密着型特養
算定要件は、透析が必要な高齢者の通院の送迎を1月に12回以上行うこと。家族や病院が対応できないなど、特養が送迎を担うやむを得ない事情があるケースが対象。