厚生労働省は21日、全国の介護費の動向などを明らかにする統計(介護給付費等実態統計)の最新版を公表した。【北村俊輔】
それによると、昨年度の介護保険サービスの実受給者数は638万1700人。前年度からは16万2700人(2.6%)増え、過去最多を更新した。
このうち、介護給付の実受給者数は546万8700人(前年度比2.6%増)、予防給付は114万4300人(同4.1%増)だった。
調査は毎月公表されている月報のうち、昨年5月審査分から今年4月審査分までをまとめたもの。期間内に審査された全ての介護レセプトを集計対象としている。
調査結果によると、給付費や自己負担分などをあわせた介護保険の総費用額は昨年度、11兆291億3100万円にのぼった。前年度からは2507億9700万円(2.3%)増えていた。
受給者1人あたりの費用額は、今年4月審査分で17万2800円。前年同月より2100円(1.2%)下がっていた。