日本介護支援専門員協会が21日、22日に栃木県の宇都宮市で開催した今年度の全国大会 − 。初日の基調講演の舞台には、厚生労働省で居宅介護支援などを所管する「認知症施策・地域介護推進課」の和田幸典課長が上がった。【Joint編集部】
和田氏はAIが進化を遂げており、ケアプランの作成を支援するAIの開発も進んでいることに言及。「人の一生、高齢者の方々の生活に寄り添うケアプランを作るうえで、果たしてAIがどこまで活用できるのかという議論がある」と切り出した。
続けて「ただ、AIがどれほど進もうが、それによって文章が綺麗にできようが、ケアプランを決定し、人に勧めるということはAIには絶対にできない」と明言。「今後もケアマネジャーの方々の担うべき役割が変わることはない」との認識を示した。
和田氏はあわせて、「皆さまには様々なテクノロジーをご活用頂き、ぜひ生産性の向上を進めて頂きたい。我々も生産性の向上には全力を尽くします」と説明。「ただ、機械やAIによって(ケアマネジャーを)代替できるなんて考えていることは全くありません。人の一生に寄り添って、要支援・要介護の方に寄り添ってケアプランを作り、それを決定していくということは、ケアマネジャーの方々にしか絶対にできないと思っています。そのことはここで強調させて頂きたい」と語った。