厚生労働省は19日、来年度の障害福祉サービス報酬改定に向けた協議を重ねている有識者会議を開き、重度訪問介護を取りあげた。【Joint編集部】
入院中のサービスの利用を認める障害者の範囲を拡げることを提案。現行では最重度の障害支援区分6としているが、来年度から新たに区分4、区分5も対象に含めてはどうかとした。支援ニーズに幅広く応えていく狙いがある。
重度訪問介護では現在、入院中の利用者が病院のスタッフらと意思の疎通を図るうえで必要な場合などに、本人のことをよく知るヘルパーがコミュニケーション支援に入ることが可能。ただ対象は区分6の障害者のみで、「区分4、区分5の障害者にも支援が必要なケースがある」などと指摘されていた経緯がある。
厚労省は来年度の改定でこうした課題の解消に乗り出す。このほか、重度訪問介護の事業所が医療機関と入院前の連携、事前調整などを行った場合の評価も検討する意向を示した。今後、細部を詰めるべく更に検討を深める構えだ。