厚生労働省の難病研究班は「難病ケアマネジメント」をテーマとするセミナーを10月17日にオンラインで開催する。【Joint編集部】
「難病ケアマネジメント」は、介護支援専門員の法定研修にも来年度から新たに導入されるもの。今後、ケアマネジャーにとって非常に重要な視点の1つとなる。
ただ、その認知度・理解度は今のところ必ずしも十分とは言えない。厚労省難病研究班がセミナーを開く理由の1つがこれで、関係者は広く参加を呼びかけている。
参加費は無料。参加希望者は公式ページの専用フォームから申し込める。
セミナーは14時から17時。プログラムは講演2つとシンポジウムで構成される。
最初の講演では、国立病院機構箱根病院 神経筋・難病医療センターの名誉院長で厚労省難病研究班の研究代表者である小森哲夫氏が語る。題目は「難病支援の研究の歴史(仮)」だ。
2人目は、国際医療福祉大学大学院の石山麗子氏。「難病ケアマネジメントの意義 〜なぜ法定研修に導入されたのか〜」を分かりやすく解説する。その後のシンポジウムのテーマは、「難病ケアマネジメント 〜これまでの実践・これからの展開〜」となっている。
講演者のほかシンポジウムのコメンテーターも務める石山麗子氏は、「難病ケアマネジメントの学習は、多くのケアマネジャーが必要性を感じながらもこれまで機会を得ることができない領域でした。難病の歴史に加え、難病ケアマネジメントを行うケアマネジャーや退院支援における医療機関との連携などを学べるほか、難病利用者のご家族を通した利用者の生の声も聞けるセミナーです」と説明。「来年度から始まる新・法定研修に先駆けて難病ケアマネジメントについて知れる良い機会です。Web参加されるケアマネジャーで希望する方には修了証も発行されます」と話している。