日本の「エーザイ」とアメリカの「バイオジェン」が共同で開発したアルツハイマー病の新薬「レカネマブ」が、国内で実用化される見通しとなった。【Joint編集部】
厚生労働省の専門家部会が21日、製造・販売の承認を了承。これまでの審査で有効性・安全性などが確認できたとして、使用を認める判断を下した。今後、厚労省が正式に承認する。
新薬「レカネマブ」は、アルツハイマー病の原因となる異常なたんぱく質「アミロイドβ」を脳内から除去し、認知症の進行を抑制する効果が期待されている。アルツハイマー病の原因物質に直接働きかけて取り除く薬が了承されたのは、今回が初めて。今後、厚労省の「中医協(中央社会保険医療協議会)」で公的保険の適用やその価格などが議論される見通しだ。
今回の専門家部会での了承を受けて、認知症の人と家族の会は21日に公式Facebookに、「これまで多くの認知症の人が、『1日も早く開発してほしい』と望んできた新薬が承認されました。まだ、対象となる方は限られている新薬ですが、この薬が認知症新時代の第1歩となることを望みます」と投稿。あわせてYou Tubeの公式チャンネルに、「レカネマブ」について分かりやすく解説する動画をアップしている。