政府は20日、2023年版の「障害者白書」を閣議決定した。【Joint編集部】
障害のある人が身近で普通に生活していることが当たり前 − 。そうした共生社会の考え方が浸透している一方で、多くの人が依然として「差別や偏見はある」と感じている現状が報告されている。
白書に掲載されている調査結果によると、共生社会の考え方について93.9%が「当たり前」と答えていた。
一方で、「障害を理由とする差別や偏見の有無」を問うと88.5%が「あると思う」。大多数の人が問題意識を持っていることが分かった。
ただし、このうち58.9%は5年前と比べて障害者に対する差別や偏見が「改善されてきている」との認識を持っていた。
この調査は、内閣府が昨年11月から12月にかけて実施したもの。18歳以上の日本人の男女3000人が対象で、58.8%の1765人から有効な回答を得ている。白書では障害者に対する差別や偏見をなくし、誰もが相互に人格、個性を尊重し合って共生できる社会を目指す様々な取り組みが紹介されている。