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2023年4月6日

【伊藤亜記】入院して改めて痛感! 自立支援とQOL、環境整備の重要性

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《 株式会社ねこの手:伊藤亜記代表取締役 》

先月末に数日間、ポリープ切除のために病院に入院しました。【伊藤亜記】

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数年前から経過観察をしていたポリープが、今年はじめの人間ドックで大きくなっていると分かり、病院の先生から「急ぐ必要はない」とは言われましたが、「タイミングが大事」と思って切除を決断しました。


祖父母の介護と看取りをきっかけに介護業界に入って27年。私はこの間に父を肺腺癌で亡くしました。その後、甥っ子が大きなバイク事故に遭い、1ヵ月にも及ぶ意識不明の状態から、今は美容師になるまで回復したり、双子の姉が脳幹出血を発症し、要介護1の認定を受けたものの利用せず、今は元気に働かせて頂けるようになったりした様子を見てきました。


そして今回は、自分の人生で初めての腹腔鏡手術を経験し、入院前は不安でいっぱいでしたが、お陰様でお客様への向き合い方を考える良い経験になりました。

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「生活の質(QOL=Quality Of Life)」とは、その人にとっての「人間らしい生活」「自分らしい生活」を送れるようにすることを目指した医療の考え方を意味します。


私の受けた腹腔鏡手術は、開腹手術に比べて傷口が小さいため、術後の回復や日常生活への復帰が早いなどのメリットもあり、患者のQOLの向上につながる治療法と言われています。


私の数日間の入院生活中、手術当日は夕方からの開始だったのですが、手術日前後に加えて当日も、看護師の皆さまに私の仕事のご配慮もして頂きました。そのQOLの向上を目指した環境のお陰で、手術の翌朝から、1人で歩いてレントゲン検査へ行ったり、シャワーを浴びたりすることもできました。


主治医はじめ医療チームの皆さまに、色々と私の思いも聞いて頂いたお陰で、不安なく数日間の入院生活を終えることができました。今、以前と変わらぬ生活に戻り、「関わる専門職とQOLの向上の重要性」を改めて実感しています。

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介護保険には「尊厳の保持」と「自立支援」が明記されています。そして2021年度の介護報酬改定では、「リハビリテーション」「機能訓練」「口腔ケア」「栄養」の重要性も示されました。


下記の(1)から(6)の高齢者特有の症状(老年症候群)は、自助努力によって相当な改善効果が見込まれると期待されている症状です。


(1)運動不足(2)低栄養(3)口腔機能低下(4)認知症(5)閉じこもり(6)うつ

この図にも示されているように、「低栄養」「口腔機能低下」「運動機能低下」が原因で、「閉じこもり」から「うつ症状」や「認知症の発症・進行」につながります。ここからも、「リハビリテーション」や「機能訓練」、「栄養」、「口腔ケア」が重要だということがお分かりになるかと思います。


いまだコロナの不安はありますが、引き続き感染予防に努め、皆さまのお客様への自立支援とQOL、環境整備の一助にご活用頂けたら幸いです。


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