日本医療労働組合連合会(医労連)は16日、介護施設の夜勤の実態を探った調査の結果を新たに公表した。【Joint編集部】
長時間に及ぶ1人夜勤が引き続き多くの施設で行われている、と改めて問題を提起している。
調査結果によると、1回16時間など夜勤が長くなる2交代制のシフトを採用している施設が87.4%を占めていた。
このうち、夜間に複数人体制をとっている職場(フロア・ユニットなど)は38.8%。61.2%がワンオペ夜勤だった。特養や老健はその割合が相対的に低いが、地域密着型のグループホームや小多機、看多機では全ての職場がワンオペ夜勤となっている。
この調査は、医労連が昨年6月の介護施設の勤務実態を把握したもの。149施設210職場、3842人から回答を得たという。
医労連は調査結果を踏まえ、「1人夜勤では仮眠はおろか、休憩すらほとんど取れない状況もある」と説明。「近年は災害も多発している。利用者・職員の安全性、災害時の対応を考えても、1人夜勤は一刻も早く改善しなければいけない」と訴えている。