厚生労働省は先週、介護保険の給付費の動向などを明らかにする「実態統計」の最新データを公表した。【Joint編集部】
それによると、訪問介護の請求事業所数が今年度に入っても増加を続けている。
昨年4月審査分は過去最多の3万4372ヵ所だったが、最新の昨年10月審査分は3万4786ヵ所。今年度の上半期で414ヵ所増え、過去最多を更新している。
高齢化の進展に伴い、特に都市部などで介護ニーズが急拡大していることが背景にある。サービス付き高齢者向け住宅などへの併設が増えていることも一因、という指摘もある。
一方、ホームヘルパーの不足は依然として極めて深刻な状況。訪問介護が十分に行き届かない地域もあるのが実情で、国にはサービスの基盤強化に向けた施策が求められている。