埼玉県立大学の田中滋理事長が、介護報酬を議論する社会保障審議会・介護給付費分科会の会長を退任する。【Joint編集部】
今月28日をもって任期満了で退く。16日の会合が、会長として進行役を担う最後の機会となった。
田中氏は地域包括ケアシステム研究の第一人者。国の議論には長く関わってきており、介護保険制度の創設段階から学者として重要な役割を果たしてきた。
介護給付費分科会には2001年の第1回から委員として参画。2013年からおよそ10年にわたり会長を務めてきた。
田中氏は16日の会合の終わりに、「高齢者の生活は介護だけで全て支えられるものではありません。医療、生活支援、予防などと一緒に力を発揮しなければいけません。介護を含む地域包括ケアシステムを推進してきたことは日本の大きな成果です」と挨拶。「まだ色々と足りない点はあるにせよ、介護分野はこれまで進化してきました。これからも進化が続くことを期待しています」と述べた。