厚生労働省は19日、今後の介護保険制度の見直しをめぐる協議を重ねてきた社会保障審議会の部会で、その内容を描いた報告書をまとめた。【Joint編集部】
ケアマネジメントの質の向上も柱の1つ。ケアプラン作成の業務を支援するAI(人工知能)について、「実用化に向けて研究を進める」との方針を明記した。ケアマネジャーの事務負担を軽減し、高齢者らを支える活動をしやすくする狙いがある。
厚労省の担当者は会合で、「研究事業などにできる限り取り組む」と意欲をみせた。
国が構想しているケアプランAIは、あくまでもケアマネの活躍を後押しするためのもの。開発関係者は会合後、ゆくゆくはケアマネの存在自体が要らなくなるという“ケアマネ不要論”について、「的外れだ。ケアマネに期待される役割は、むしろ以前より多くなっている」と述べた。
厚労省はこのほか意見書で、ケアマネジメントにも科学的介護の考え方を取り入れていくと説明。「ケアプラン情報の利活用を通じて(ケアマネジメントの)質の向上を図っていく」との意向を示した。