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2025年4月24日

介護保険、ヘルパー不足で機能不全 ケアマネの約7割が「必要なプランを組めない」

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※ 画像はイメージ

訪問介護の深刻な人手不足により、本来必要とされるケアプランを組めないケースがあると回答したケアマネジャーが68.3%にのぼることが、UAゼンセン日本介護クラフトユニオン(NCCU)の緊急アンケートで明らかになった。【Joint編集部】

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高齢者を支えるサービスが十分に提供されず、家族にケアを委ねたり、対応すらできない事例も少なくない。制度の根幹を揺るがしかねない実態に、現場の関係者からは強い懸念の声が上がっている。


ホームヘルパーがいないため、適切なケアプランを組めないことがあった。こう答えたケアマネジャーが約7割に達したという調査結果を、NCCUが24日に公表した。


この調査は、NCCUが今月14日から21日にかけてオンラインで実施したもの。訪問介護や居宅介護支援が対象で、470人のケアマネジャーが回答した。


対応策として多くあげられたのは、「サービスの時間を変更した」「訪問回数を減らした」「曜日をずらした」などの調整だった。


一方で、「家族に介護をしてもらった(41.4%)」「対応ができなかった(19.3%)」「インフォーマルサービスで代替した(18.4%)」といった回答も目立ち、制度の枠組みだけではニーズに応えきれていない実態が浮き彫りになった。

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こうした調査結果を受けて、NCCUの染川朗会長は次のように訴えている。


「必要なサービスを受けられない実態がある。制度の根幹を揺るがす事態で、国は危機感を持って解消に取り組むべき。訪問介護の報酬の引き上げや補助金による事業所の支援、そして介護職の処遇改善を一体で早急に進める必要がある」


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