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2025年3月10日

介護現場の生産性向上は「まず仕事の流れの見直しを」 厚労省・老健局長が講演

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《 講演する厚労省・黒田秀郎老健局長|9日 》

厚生労働省で介護保険を所管する老健局の黒田秀郎局長は9日、都内で開催された日本介護経営学会のシンポジウムで講演した。【Joint編集部】

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少子高齢化に伴いあらゆる産業で人手不足が起きているとして、介護分野の人材確保も「非常に難しい」と説明。介護職の賃上げなどとあわせて、介護現場の生産性向上や働きやすい職場環境づくりを進めることの重要性を説いた。


生産性向上の意義や取り組み方については、「今の仕事の流れを見直して、どの部分にいわゆるムリ・ムダ・ムラがあるかを洗い出したうえで、介護職には専門職でなければできない仕事に注力していただく、という意味合いが大きい。まず仕事の流れの整頓を。テクノロジーを導入するだけだと効果はあまり上がらない」と指摘した。


そのうえで、「こうした取り組みにより、介護職は利用者と向き合う時間や研修の時間などを作り出せる。残業時間を減らしたり、有休を増やしたりすることもできる」と呼びかけた。

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国が促す事業所の協働化・大規模化については、「中小の事業者に合併してほしいということでは全くない」と明言。「事業所同士が連携し、例えばバックオフィスの業務を共同で行うなど、ハードルが低く成果が実感できるような方法もあるのではないか。そうしたことを進めていきたい。多様な形の連携の姿を考えている」と述べた。


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