2024年10月2日
福岡新厚労相、最低賃金の引き上げへ「議論を加速」 初登庁で「身の引き締まる思い」
石破茂政権の発足で新たに厚生労働相に就任した福岡資麿氏が2日に初登庁して記者会見を行った。【Joint編集部】
福岡新厚労相はこの中で、「責任の重大さに身の引き締まる思い」と挨拶。「厚生労働大臣として実質賃金の増加を実現するとともに、人生の多様な選択を実現できる柔軟な社会保障制度を構築し、全ての人に安心と安全をもたらすよう全力で取り組む」と意欲を述べた。
石破首相からは、全世代型社会保障の構築と併せて、「子育て支援金制度の導入も踏まえた歳出改革」に取り組むよう指示があったと説明。石破首相が「2020年代に1500円へ引き上げたい」と打ち出した最低賃金については、「総理の指示を受けて引き上げの議論を加速していく」と表明した。
福岡新厚労相はこのほか、健康保険証の新規発行を12月2日に停止してマイナンバーカードへ一本化する政府の方針を「堅持したい」と明言。「不安の声も寄せられている。様々な対応を丁寧に講じていく必要がある」と述べた。
福岡新厚労相は51歳。参院佐賀選挙区選出の当選3回で、入閣は初めてとなる。厚労行政に通じ、自民党では厚労部会長も務めていた。