今後の介護保険制度の改正を議論する国の審議会(社会保障審議会・介護保険部会)が6日、高齢者の負担の見直しをテーマに開催された。【Joint編集部】
厚生労働省は65歳以上の保険料について、高所得者を引き上げる案を提示。それで得られる財源を、低所得者の引き下げや制度の充実に充ててはどうかとした。来年度からの適用を目指す。審議会はこうした内容を大筋で了承した。
65歳以上の保険料は所得に応じて段階的に設定されている。今回の見直しは、その段階を増やして「応能負担」の性格を更に強化するものだ。
保険料の引き上げは、年間の合計所得が410万円以上などおよそ140万人が対象となる見通し。厚労省は細部をこれから詰める。年末の予算編成過程で調整していく。実際に個々の保険料がどう変動するかは、市町村ごとに大きく異なってくる。