介護労働安定センターが21日に公表した昨年度の「介護労働実態調査」の結果 − 。介護職の仕事の悩み、不満についても報告されている。【Joint編集部】
複数回答で悩みなどを聞いたところ、介護職員では「人手が足りない」が62.6%で最多。次いで、「仕事内容のわりに賃金が低い」が48.3%、「身体的負担が大きい」が41.0%、「健康面の不安(コロナ感染や怪我など)がある」が31.7%となっている。
一方、介護支援専門員をみると順番がだいぶ異なる。トップは「仕事内容のわりに賃金が低い」で44.1%。以下、「精神的にきつい」が38.0%、「業務に対する社会的評価が低い」が31.6%、「人手が足りない」が23.8%と続く。
ケアマネジャーは利用者や行政から求められることが多く、期待される役割も以前より広がっている。分野を問わず生活全般の幅広い相談に応じるなど、介護保険とは直接的に関係なく報酬にもつながらない支援を担っているケースが多く、こうした実態が調査結果に反映されている可能性もある。
この調査は、介護労働安定センターが昨年10月に行ったもの。全国の1万9890人の介護職から回答を得ている。