SOMPOケアは19日、子どもが様々な職業を体験できる「キッザニア東京」に介護施設を模した「ケアサポートセンター」を開設した。【Joint編集部】
介護の仕事に触れてもらうこと、実際に担ってもらうことにより、子どもにその魅力を伝える狙いがある。
この「ケアサポートセンター」では、子どもが専門職の介護福祉士になれる。高齢者の心身について学ぶほか、例えば最新のテクノロジーを活かしたケア、(人形の)離床介助、移乗介助などの“サービス”を行う。終わったらキッザニアのお金「キッゾ」をもらえる。
開設初日の19日、スタッフが集まった子ども達に要介護者との接し方やICT機器の使い方などを説明。「誰かを思いやる気持ちは大切。ぜひ気遣ってあげて下さい」などと呼びかけていた。
実際に介護福祉士を体験した小学4年生の森崎海夾さんは、「おばあちゃん、おじいちゃんの気持ちが分かりました」と話した。小学3年生の渡部紗絵さんは、「ありがとう、と感謝してもらえる素敵な仕事だと思いました」と笑顔を見せた。
開設の背景には、介護業界の深刻な人手不足への強い危機感がある。SOMPOケアの鷲見隆充代表取締役社長 COOは会見で、「介護職を子ども達の憧れの職業にしていくことが私の夢。子ども達がキッザニア東京で介護の新しい可能性に触れ、少しでも興味を持って頂ければ」と語った。