加藤勝信厚生労働相は27日の閣議後記者会見で、マイナンバーカードと健康保険証の一本化を円滑に進めるための推進本部を設置すると表明した。【Joint編集部】
自力での申請や取得が困難な要介護の高齢者、障害者などにマイナンバーカードを届ける支援策も俎上に載せる。
政府は既に、介護施設の管理者や居宅のケアマネジャーなどに必要な協力を呼びかけること、それに伴い現場に一定の助成を行うことなどを明らかにしているが、その具体的な内容も焦点となりそうだ。
加藤厚労相が本部長を務める。今週中に初会合が開かれる見通し。厚労省は推進本部で取り扱う論点として、
◯ 高齢者施設でのマイナンバーカードの取得支援・管理方法
◯ 認知症など要介護の高齢者、障害者などのマイナンバーカードの取得支援
◯ 医療機関・薬局や保険者での円滑な運用
◯ 病院・診療所以外の現場(在宅など)でのオンライン資格確認の導入促進
などをあげている。
加藤厚労相は会見で、「様々な課題にどう対応していくのか。いつ頃までにどう進めていくのか。そうしたことをしっかりとお示しすることを通じて、国民の皆さんが安心して利用できる環境を作っていきたい」と述べた。