新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが「5類」へ変わってから1ヵ月が経過した。加藤勝信厚生労働相は9日の記者会見で、足元の感染者数の動向について「緩やかな増加傾向にある」との認識を示した。【Joint編集部】
厚労省は特定の病院に絞って新型コロナ感染者の動向を調べる「定点把握」を行っており、その結果の推移を公表している。
それによると、5月29日から今月4日までの定点病院1ヵ所あたりの感染者数は週平均で4.55人。前週(3.63人)比でプラス0.92人となり、42都道府県で上昇している。
厚労省の担当者は、「新規感染者数は穏やかな増加傾向が続いている。沖縄県をはじめとして拡大傾向がみられる地域もある」と説明。「引き続き注意が必要」と警戒を呼びかけた。厚労省は既に、介護現場向けの「感染対策の手引き」などを公式サイトで公開して活用を促している。